下水道メンテナンス協同組合にて東京都に支援の依頼がありました。復旧活動内容は下水道管の機能回復がメインです。下水道管に異常が発生するとトイレ、台所、お風呂が使えなくなってしまう。復旧作業には異常の原因究明する調査工と下水道管路内の堆積物除去を目的とした清掃になります。弊社は第一部隊に選定され、雪が降る地域なのでスタッドレスとチェーンを用意しました。1週間の泊まりこみの出動となるので車両整備や資機材の確認をしっかりおこないました。使命感より不安が勝るような業務ですが、名乗りをあげてくれたメンバーには感謝します。出発は資材置場に6時に集合して高圧洗浄車、強力吸引車、規制車、TVカメラ車の4台です。ナビに目的地をセットすると6時間くらいでした。途中、食事や休憩でサービスエリアに立ち寄り、7時間かけて目的地に到着しました。宿舎に到着して夜ご飯と風呂を済ませて、翌日の現場作業ミーティングをおこないました。宿舎から被災地の輪島市まで約3時間くらいかかります。朝は5時過ぎに起床し、朝食と身支度を整えていざ出発です。向かっている最中、海沿いや雪景色から段々と被災家屋が顔を出し、凄惨な風景に変わっていきました。輪島市に入ると電柱が斜めになっていることや崩れてきた家屋が道路の片側を埋め尽くしたり、信号機が倒れがかっているにも関わらず機能していたり、マンホールの隆起や道路のひび割れと陥没が多々見受けられました。作業車は4t車なので運転に最善の注意を払いました。現地ではいきなり家屋が崩れ落ちるかもしれない恐怖とまた大きな地震があったらどうしようなどの不安やストレスと戦いながらの作業となりました。僕達だけでなくボランティア活動している人達、自衛隊や消防士や警察官はもちろん、多岐に渡る分野の支援部隊が集結していました。今回のことで精神力が鍛えられたかなと感じています。そしてなにより現地で自分の目で見て、復興支援に携われたことが貴重な経験となりました。日本が一つになってみんなで助け合う。少しでもたくさんの人々の目に触れること、一刻も早く助けを必要としている人達が救われることをお祈りしたいと思います。この1週間だけでなく必要とされる限り、我々は出動したいと考えております。